2009年08月29日

FT風BL?第3弾、いい加減間開きすぎ(# ゚Д゚) ムッカー

※こちらの記事は18禁です!その上、BL系です! ご注意下さい※

例のFT小説、BLスピンオフです。
いい加減更新しなさすぎで、
まずいなぁ。
まあ、あまり反応もないのでいいか。

とはいえ、あと1話分あります。
SPの二話分もあるので、
来月は、少し頻度上げられそうです。

今回のも、かなりエロ度あると思ってますが、
次回のほうは自分的にはかなり気に入っています。
一応お楽しみに……って言っておくかな(´▽`*)アハハ

「男×男」サイトはこちら。
http://www.ba-chi.com/otokoxotoko/index.html
posted by のり at 02:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 18禁ゲイ小説

2009年08月28日

主を仰ぎ見ん (2)

 彼は、惑星上のあらゆる観測地点での分析デェイタを『主』のいる『宙の船《バトゥドゥユニヴェル》』に送信していき、やがて、三百年ほど経ったとき、南半球の水溜りに僅かながらにティエ藻類の発生を確認した。
「ようやくか」
 その周辺の海底の地質、地層や水質、大気成分の分析をして、デェイタを送った。彼の腕や眼は、さまざまな分析能力があり、正確な数値としての収集ができた。活動するためのエネルジェ(活力)は、ときおり彼の身体に降り注がれる『主』の御光(みひかり)だ。その御光を浴びると、力が満ちてきて、活動する原動力となる。そして、その力は残余なく使用されるので、老廃物を排泄することはなかった。
「デェイタは受け取った。一度、戻って来い」
 『主』の声が頭の中に響いた。
「了解、主よ、戻ります」
 彼は、まっすぐに上昇し、空を突きぬけ、たちまち大気圏外に達した。身体は、身体内から発生する防護膜で包まれているので、真空であろうと、海中であろうと、灼熱のマグマの中であっても、かまわない。呼吸も自己生成による循環で賄える。
足元には、灰色の雲がまだらに広がる茶色の大地と以前よりかなり広がってきた水溜まりの球が見えている。
これは、『主』と自分が見守ってきた惑星だ。ようやくここまで来たのだと誇らしげな気持ちになる。
 足元をちらっと一瞥してから、衛星軌道上にある、黒々とした岩塊に向かった。
 ごつごつとした岩肌の間に、鏡のように滑らかな部分があり、その前に立ち、手のひらを当てた。すると、その手のひらが触れたところがまるで水面のようにゆるっとなって、手が吸い込まれるように減り込んでいった。そのまま身体を進め、濾過膜を通るかのように入り込んだ。
 中は暗闇でなにも見えない。
彼は暗闇でも物を見ることはできるのだが、ここは、生き物はもちろん、音もなく、気体、固体、液体、あるいはそれらを形成する成り立ちの粒、それらなにか物質がある気配すら感じられない空間だった。
その絶無の暗闇の中で、急に下方への重力を感じ、落下し始める。そのまま、落ちた先には、広い空間が広がっていて、ゆっくりと石の板のような床に降り立つ。明るくはないが、空間の中央に光の膜がたくさん浮き上がっていて、その膜には、先ほどまで観測していた惑星の各地の映像が流れていた。
この黒い岩塊を中心として、五つの小さな岩が惑星上に点在していて、そこから地上の様子を撮影し、この膜に投影しているのだ。
「ただいま戻りました、主よ」
 彼が首を巡らしながらその姿を捜した。
「結果が出たな」
 どこからか、『主』の声がした。まるで、自分の声が反響してきているように聞こえる。声も、『主』と同じ声帯によって発されるため、ほとんど同じ調子なのだ。そのため、彼はつとめて、高めに声を張る。
「はい、これから、連鎖的に増加していきます」
 酸素の量も充分になっていく。そうすれば、生態系の活動が活発化し、大きな『うねり』となって水中に広がり、やがて地上にも広がっていくはずだ。
 彼は『主』の姿を求めて、黒い石床を歩き出した。その空間には、大きな黒石の板が五つ円形に立ち並び、そのひとつひとつの前に手元くらいの高さの四角い台が置かれていた。その四角い台の中央に地上の様子が投影された光の薄い膜がいくつも浮遊している。
「主よ、いずこにおられるのですか」
「ここにいる」
 だが、ここにはいない。この岩塊の中では、二百年はわずかな間でしかないが、外では一秒、一秒が長く思える。せっかく、二百年早く帰って来られたのだ。
 早く、会いたい。
 早く。
「ああ、見えないか」
 ようやく気が付いたとばかり、今行くと答えた。
 光が上方から降り注いできて、見上げると、光の環の中に『主』の姿が見えた。あまりにまぶしい。しかし、彼は眼を閉じることもなく、手をかざすこともしない。
 その光に眼が潰れてもいい、彼は、ずっと仰ぎ見ていた。
 光はヒトの形をとっていた。やがて、その光が弱まってきたとき、薄い透明な膜のような外套を纏った『主』の姿が見えてきた。その透明な膜に包まれているのは、ヒトの形をした黒い影。『主』に身体はなく、空虚なのだ。
「ただいま戻りました。主よ」
 仰ぎ見るようにしながら、両膝を付いた。『主』は薄い膜で出来た、頭巾の先を摘んだ。
「さっき、言ったぞ、それは」
 なにか違うことを言えと笑われた。彼は頬を赤くして、それでもなお、見上げたままでいた。
「早く戻れてうれしいです」
 そうかと彼に背を向けた。
「ああ、そうだ。おまえがいない間に、一体造った」
 手のひらを床に向けた。床から光の柱が競りあがってきた。光の柱は左右に開き、中からヒトの姿が現れた。
 彼と同じように一糸纏わぬ姿。彼よりも少し小柄で、おそらく、ヒトの年頃で言えば、二十代始めくらいの彼ほど若くはなく、三十代半ばくらいだろう。肩まで伸びた赤茶けた色の髪が額も覆っていて、その間から青色の眼が見えていた。高い鼻、薄い唇。
そうした造形。それが意味するもの。
 ヒトの顔。
 彼は、初めて、肉眼でデェイタ画像以外のヒトの顔を見た。
(続く)
ネタバレ的キャラ&設定紹介
posted by のり at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | SF・ファンタジー

2009年08月26日

主を仰ぎ見ん (1)

 空を覆い尽くしている厚い雲の間から、わずかながら、太陽光が差し込んできていた。昨日までおよそ数千年間は降り続いていた暴風雨が止み、つかの間の陽射しだった。
 計画によれば、五百年もたたないうちに、また数千年もの降雨期となる。このわずかな五百年足らずのうちに、ティエ藻類の発生を確認しなければならない。この止雨期の間には、雨と晴れが循環的に訪れて、地上に太陽光を注ぐ。
 前回の止雨期には、まだその発生が確認できず、海中への酸素の供給が始まらなかった。もし今回ティエ藻類の発生があれば、降雨期の周期は短くなり、日照時間が増えていくことになる。
 どこまでも続く海原、そのところどころに飛び出している岩は、まだ島とも言えず、大陸にも成長していない。ただ、広大な海、いや、淡水の溜まりが広がっていた。
 その水面すれすれに飛びながら、腕を水中に差し入れて水中の成分のデェイタを収集していた。
「まだ、ティエは発生していないな。酵素の量は足りているのだろうか」
 もちろん、その必要量に誤りはあろうはずはない。その必要量を算出しているのは、『主(しゅ)』なのだ。
 一瞬でも疑った己れを恥じて、水中から腕を抜き、上空を見上げて、爆風を起こし、雲を突き抜けた。まだ大気のヴェールが厚くないため、太陽光と放射線が容赦なく降り注いでいる。その煌々とした光をまぶしげに眼を細めて見つめた。
「お許しください、主よ」 
 輝く太陽の如き存在。絶対無比な存在。
 さきほどまで水につけていた腕を差し上げた。
「デェイタを送信します」
 その腕が輝き出し、光の帯を発して、まだ薄い大気圏を突破し、成層圏外に達した。
 腕からの光帯がすうっと消えた。しばし、見上げていたが、再び、デェイタ収集のために雲の下に戻っていった。
 止雨期の間は、惑星上に降り立ち、調査しなければならず、主の元に戻ることができない。
 そのお側にいられないのは寂しい。ときおり、天地を引き裂くような咆哮を上げてしまう。
 『主』よ、お会いしたい。
 いや、どうしても、その顔を見たければ、波穏やかな水面に顔を向ければいいのだ。その姿を見れば、それが『主』のありしときの姿だと言われた。
『主』は、自らに似せて、彼を造ったのだと。
 だが、彼は、水面に映るその姿を見ることができない。あまりに畏れ多くて、『主』の顔など見ることはできないのだ。そんなことをしたら、眼が潰れてしまうだろう。真剣にそう思うのだ。だから、水面に向かうときは、眼をつぶるか、波を立てていた。
 彼と『主』は、もう何万年も一緒にこの惑星を観測している。
 この惑星は、かつて高度な知的生命体が生息し、彼らが築き上げた科学文明によって、地上や地下、海底、さらには衛星、隣の惑星まで開発し、その栄華を極めていた。
 しかし、科学技術による開発の多くは、性急さと効率性、費用対効果により、後世のための資源が犠牲となる。この惑星も例外ではなく、意思統一のされない数多の集団の利己的利益追求によって、搾取と奪取を繰り返し、破綻し、僅かに残った資源を奪い合い、自滅した。
 『主』は、そのことをいつもため息とともに語り、「どうしてどこの連中も同じことするのだろうな」と最後には苦笑するのだ。
 自滅した惑星に、『主』は初期化システム《ムウイェスィオン》により、新世界を造るプログラムを施した。それが、本部《テクスタント》からの指示だった。テクスタントとは、『主』の本体がある場所だという。
 そう、今、この惑星に派遣されている『主』は、その本体から複製した存在だ。
 『主』が、この惑星に到着したとき、彼はまだ誕生していなかった。
そのため、この惑星がどのように滅亡の瞬間を迎えたのかは、『主』の言葉によって知るしかないが、地上といわず、地下といわず、海底といわず、人造物はもちろん、ヒトも動物も植物も、ありとあらゆる生物、大気圏外に散らばるクズのような人工衛星や宇宙島までもが、霧のように粉々になって、『主』に吸い込まれていったのだ。
 そして、なにもかもなくなった地上に、ウルティミュウリアと呼ばれる力を内蔵した超粒子から出来た黄金の粉を振りまき、初期化システム《ムウイェスィオン》を掛けた。通常ならば、惑星の誕生から生命の誕生までは四十億年以上かかるが、一億年はかからずに生命の誕生を見ることができるはずだった。
知的生命体の誕生など必要ない。豊かな海と緑の大地、青く澄んだ空に、食物連鎖と炭素循環が秩序正しく行なわれる新世界が出来上がればいいのだ。
「命の粒が現れるまで」
 観測は続くのだと『主』は言われた。
(続く)
ネタバレ的キャラ&設定紹介
posted by のり at 00:42| Comment(0) | TrackBack(0) | SF・ファンタジー

夏コミ坊主でした

一応、相方えりさんを主役にした「ばちあたり!」としては2冊目の合同誌「ばちかぶるぞっ!」Vol.2を出しました。
えりさんのひさびさの作品ということで、楽しみにしていました。
コピーに四苦八苦しながらもなんとか10冊だけ作りましたが、
えりさんの知り合いの方がおひとり来ていただいた以外は……
(´Д⊂グスン
寂しい状態でした。
のりとしては、ひさびさに大好きな暗黒通信団のシさまにお会いできたのでよかったのですけどね。

のりは、「異能の素子」の続編「無限の素子」の別エピソード的(外伝というのともちょっと違うので)話を書きました。
ブログもなかなか更新していないので、
こちらに少しずつ、掲載します。
あらかじめ、ご注意。
神威的とか宗教的な話ではありません。
ソレっぽい感じはするけれど。
これはSFファンタジーです。

えりさんのお話は浪漫チックなファンタジー。
いずれ完全版をサイトに掲載予定です。

まあ、少しずつでも活動。
冬コミも申込しました。受かるかなぁ。

2009年08月01日

夏コミ当選

夏は当選するんだけど、冬はだめだなぁ。

でも、当選したからには、

なにか形にしないと。

あれ? これってmixiと同じ文章。

だから、どっちもめんどくさくなって更新しなくなっちゃったんだなぁ。