2008年10月02日

「黄金の魔獣」vol.3

※こちらの記事は18禁です!その上、BL系です! ご注意下さい※

 翌朝、王宮の池に浮かんでいる将軍が見つかり、泥酔しての事故と発表されたが、そのとき六つになっていたアートランから真相を聞かされた。ヨン・ヴィセンがアダンガルの醜聞を流されたくなかったら、自殺しろと脅したのだ。将軍は、アダンガルを守るために自ら命を絶った。

 子どものころから、ヨン・ヴィセンには、大切なものを壊されたり、焼かれたりしていたが、ここまでするとはと恐ろしさと憎しみが増していった。同時に自分に関わると痛ましいことになるとわかり、それからは部下や気に入りがいても、あまり親しくしないようにした。周りもそれとなく敬遠するようになり、孤独になっていった。ただひとり、アートランだけは、赤ん坊のころからかわいがっていたこともあって、少しも変わらずに慣れ寄ってきてくれた。アートランはこれみよがしにアダンガルと仲良いさまを見せ付けたが、ヨン・ヴィセンもどうにかしてやりたいと思っていても、さすがに魔導師には手を出せるはずもなかった。

 アダンガルは、この生意気な『小僧』にずっと魅かれていた。今でも、そしてこれからも。たとえアートランの気持ちが別のものにあったとしても。アートランが男だからというだけではない。替えがたい大切な存在だからだった。だが、あくまでも、アートランとは疎まれたもの同士の結びつきだ。アートランにとって、自分は同士、あるいは主従関係なのだ。それ以上の結びつきはないことはわかっていた。
 どうせ本気で拒まれたら何もできはしない。拒まない限り、このひとときの間だけは俺のものだ……。
ベッドに押し倒して、強引に唇を割り、舌を入れると、アートランはすぐに絡ませてきた。濡れた音がするほどに吸い合い、絡ませる。開けた唇の縁から唾液が滴り落ちて、顎を伝う。
「うう……んん……」
アートランがアダンガルの唾液を飲み込んだ。アダンガルの大きな手のひらがアートランの下穿きの中に入り込んで、まだ柔らかいままのものをぐっと握った。
(続く)
posted by のり at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 18禁ゲイ小説
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